こんにちは、Rieです!
1987年にユネスコ世界遺産に登録され
年間観光客が約300万人訪れる
オーストラリアの観光名所として有名な
ウルル(別名エアーズ・ロック)は
大地の真ん中にそびえたつことから、「地球のへそ」とも称され、
自然の雄大さを存分に肌で感じることができる
しかし、以前からウルル登頂中での
観光客のマナーの悪さが目立ち、
先住民は(別名アボリジニという呼称は差別的であるため、
オーストラリア国内では現在、使用を控えるようになっています)
外部の人間に自分の聖地を登られることを快く思っておらず、
登山口には「登らないでください」とそれぞれの言語で忠告を促していましたが
そこで実際に「登頂が禁止にされるのはいつからなのか」、
また、「登頂禁止をせざるを得なかった背景」についてみていきたいと思います。
そもそもウルルとは・・・
約6億年以上前に海底に堆積した砂岩が高く盛り上がり、
侵食や風化によって固い部分が残って形成したとされており、
標高862.5m、高さ348m、周囲9.4mと
世界で2番目に大きい一枚岩として有名です。
(世界最大はオーストラリア西部の
マウントオーガスタスでウルルの約2.5倍あります)
また、地表に現れている部分は全体の1割ともいわれています。
ウルル=エアーズ・ロック?
イギリスの探検家ウィリアム・ゴスによって発見されたウルルは
当時の南オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなんで
「エアーズ・ロック」と名づけられ、世界に知れ渡りました。
しかし、現在はアボリジニへの敬意を払い、
彼らが使っていた「ウルル」と呼ばれています。
登頂禁止になった理由
大切な聖地に外部の人間が登っていくことは
先住民からすると当然気持ちの良いことではなく、
ウルルの最大傾斜は46度あり、
安易に登るとケガをする可能性が十分にあり、
過去には登山中に滑落事故や心臓発作等の理由で死者もでています。
その事実に先住民も
「自分たちの聖地で死者が出るのは悲しいことだ」と訴えてきました。
また、ウルル頂上にはトイレがないため、
排出物があることもあることから、
衛生上においても問題視されていました。
そこで政府はウルルを訪れる観光客の内、
登頂する人が全体の20%を切ったことをきっかけに
「登頂禁止」に踏み切っても観光業への影響は低いと判断し、
(Pinterestより引用)
登頂できなくなる日
2019年10月26日
*ウルル観光ができなくなるわけではありません
ウルルへの行き方
シドニーやケアンズ、アリススプリングスから、
エアーズ・ロック空港まで直行便が運行しおり、
空港からシャトルバスが出ている他、
ホテルの送迎やレンタカーを利用することもできます。
エアーズ・ロックリゾートまでは
車で10分程度で行くことができます。
ウルル入場料(3日間)
・大人25ドル
・子供(5~15歳)12.50ドル
(Viatorより引用)
ベストシーズン
オーストラリアの中心に位置するウルルの地域は、
雨が非常に少ない砂漠気候で、
昼と夜の寒暖差が激しいことが特徴です。
夏の11〜3月には最高気温が40度を超え、
冬の7〜8月は最低気温が0度を切る日も珍しくはありません。
観光しやすいのは夏から秋への4~6月頃か、
(Viatorより引用)
登頂の際に気を付けること
実は、ウルルには年中登れるわけではなく、
一年のうちのほとんどが閉鎖しています。
というのも登頂条件が厳しく
全ての条件をクリアしている日でない限り
登頂することができません。
(登頂条件)
・風が強い時
・雨天や3時間以内に雨が降ると予測されている時
・岩が濡れている時
・3時間以内に雷の発生が予測されている時
・岩に雲がかかっている時
・気温が36度以上の時
・救助活動中
・先住民アナング族より禁止要請があった時
(登頂可能な時間)
・3〜11月:07:00〜17:00
・12〜2月:06:30〜08:00
*夜間(17:00以降)や夏の日中は登れなくなっています。
登頂はできるけど・・・
2019年までの登頂は許されていますが、
先住民は本来、聖なる場所へ旅行者が訪れることを快く思っていません。
また、ウルルを訪れる観光客のうち、登頂する人は減少傾向にありますが
まだ登頂する人はいて、そのほとんどがアジア人だそうです。
現地のツアーには登頂を目的としたツアーはほとんどなく、
登山を売りにしたツアーは日本の旅行会社に多くあります。
しかし、実際は登山をしなくとも
ウルルの周辺は散策し易い歩道も完備されており、
充分にその景色を楽しむことができます!
バイクに乗る (Parks Australiaより引用)
セグウェイに乗る (Viatorより引用)
星空の下食事を楽しむ(Pinterestより引用)
それでも登頂禁止前に「登りたい!」という方は
先住民の聖地であることをわきまえて、敬うことを忘れず
ゴミを捨てるなど、汚すような行為はしないことを心掛ける!
など以上のことに注意し、ウルルの絶景を楽しんでください。
オーストラリア滞在中には是非、行きたい場所です(^^)
この記事を書いた人
ワーキングホリデーでシドニーに滞在中のRieです。大学卒業後、学生時代にルームシェアをしていた留学生の影響もあり、「自分の可能性を広げたい」と、日本での就職を辞め、オーストラリアに来ました。文化も言葉も違う人との出会いは刺激的で、自分の中でかけがえのないものとなっています。
実体験を踏まえながら、皆さんに有益な情報を届けられたらと思います!

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